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<よくある質問>税金が少なすぎて、不安です、の巻

町田市の税理士 高橋浩之 です。


<よくある質問>税金が少なすぎて、不安です。

Q.
40代女性。
同世代の夫は、中小企業を経営しています。
はじめての決算(2013年10月期)が終わり、夫は今日、税理士さんのところへ説明を聞きに行ってきました。

会社の利益は、およそ400万円とのことでした。
それに対する税金は、復興特別法人税込みで96万円位だとか。

この税金は、少なすぎませんか?

きょうの新聞に法人実効税率が載っていましたが、それは38.01%でした。
であれば、夫の会社は150万円程度の税金を支払うはずです。
ところが、夫の会社は96万円。割合にしてだいたい24%です。

少なすぎます。
税理士さんが、じつは悪い人で、夫はだまされていませんか?

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 *夫は、悪い税理士さんにだまされていませんか?

心配です。

(神奈川県・Y子)



A.
心配無用です



(解説)
新聞に載っている法人実効税率は、大企業に対するものです。

ご主人の会社のような中小企業には、大企業に対するものよりも軽減された税率が適用されます。


中小企業の利益に対する税金の負担率はつぎのとおりです。
*法人税、復興特別法人税、法人事業税、法人住民税の合計です。

  利 益 税金の負担率
  400万円     24% 
  800万円    25.2% 
 1,200万円   30.8% 
 1,600万円   33.6%
 2,000万円   35.3%

利益に応じて、段階的に税率が上がるので、このようになります。

ご主人はだまされていませんので、安心してくださいね。


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